横浜市戸塚区で外壁塗装・屋根カバー工法の現地調査|劣化症状と色選び【第1編】
横浜市戸塚区のお客様邸で、外壁塗装と屋根カバー工法に向けた現地調査を行いました。
建物は遠目には大きな問題がないように見えても、近くで確認すると外壁のひび割れや雨だれ、破風板の塗膜剥離、金属部のさび、屋根と雨樋の苔などが見つかることがあります。塗装前の診断では、表面の見た目だけでなく、塗料の吸い込みや下地の傷み具合、足場を安全に組むための周辺条件まで確認することが大切です。
全5編でご紹介する工事記録の第1編では、施工前の状態と色選びの様子を写真で詳しくお伝えします。
外壁塗装・屋根カバー工法に向けて建物全体を確認
最初に建物を正面と側面から確認し、外壁面の広さや建物の凹凸、バルコニー、窓まわり、庇、雨樋、屋根形状を把握します。
こちらのお住まいは壁面の出入りが多く、帯板や窓まわりなどの付帯部もあります。塗り残しを防ぐためには、見積もり段階で塗装する範囲と塗装しない部分を明確にしておく必要があります。屋根についても、勾配や棟、壁際の取り合いを確認し、カバー工法に必要な防水紙や役物の納まりを検討します。




外壁のひび割れ・雨だれ・塗料の吸い込みを調査
外壁には細いひび割れが確認できました。小さなひび割れでも、位置や長さ、幅を記録し、塗装前に適切な下地補修を行うことが重要です。ひび割れをそのまま塗料で覆うだけでは、建物の動きによって再び表面に現れる可能性があります。
また、庇や帯板の下には雨だれによる黒ずみが見られました。凹凸のある外壁は汚れが引っかかりやすく、水分が残る場所では汚染が目立ちやすくなります。高圧洗浄で汚れや付着物を落とし、十分に乾燥させてから塗装工程へ進む必要があります。
現地では、外壁に塗料の吸い込みが強い部分も見受けられました。吸い込みの大きい下地にそのまま仕上げ塗料を塗ると、色むらや艶むらが生じたり、必要な塗膜厚を確保しにくくなったりします。そのため、実際の下地状態に合わせて下塗り材と塗布量を調整し、面ごとに仕上がりを確認することが大切です。
破風板には塗膜が浮き、手で触れただけでも剥がれるほど弱っている部分がありました。塗膜が密着していない状態では、その上から塗り重ねても長持ちしません。浮いた旧塗膜を除去し、下地を整えてから塗装する必要があります。










屋根と雨樋には苔・汚れが広がっていました
屋根表面には色あせや苔、付着物が見られ、軒先や雨樋の周辺にも汚れが堆積していました。苔があるから直ちに雨漏りしているとは限りませんが、水分が残りやすく、屋根表面の防水性が低下している可能性を考える材料になります。
軒先は雨水が集まる場所で、屋根材だけでなく、雨樋や板金、下地の状態も確認が必要です。既存屋根の上から新しい防水紙と屋根材を施工する屋根カバー工法でも、下地の状態を確認したうえで工法を決定します。
今回の調査では、屋根材の端部や板金との取り合い、雨樋内部まで撮影して記録しました。第2編以降では、既存屋根の確認から防水紙、新しい屋根材の施工までを順にご紹介します。






金属部のさびと付帯部の状態も見逃しません
玄関正面の照明器具まわりや雨樋の支持金具には、さびが確認できました。金属部はさびを残したまま塗装すると、塗膜の内側で腐食が進み、再びさびが表面に出てくることがあります。
塗装する金属部は、研磨して弱った塗膜やさびを落とし、必要に応じてさび止めを塗ってから仕上げます。窓まわりや庇、帯板なども外壁との色の組み合わせに大きく影響するため、劣化状態と仕上げ色を同時に確認しました。
植栽・車・近隣との距離を確認して足場計画へ
現地調査では建物だけでなく、足場を設置する地面や通路、植栽、車、自転車、隣家との距離も確認します。枝葉が外壁に近い場所では、必要な作業空間を確保できるか、塗料が付着しないようどのように養生するかを事前に検討します。
お客様と一緒に建物を見ながら、気になる場所やご希望を確認しました。調査写真を残しておくことで、見積書の工事項目と実際の施工箇所を照合しやすくなり、着工後の認識違いも防ぎやすくなります。





カラーシミュレーションで外壁・屋根・付帯部を比較
施工前の建物写真を使い、3種類のカラーシミュレーションを作成しました。
1案目は外壁上部をND-500、下部をND-501とした明るいツートンで、ケラバにゴールド、破風にアイボリー、屋根にアーストーンシーダーを組み合わせています。2案目は外壁ND-102を基調に、ケラバと帯板をいぶし銀、屋根をハーバードスレートにした落ち着いた配色です。3案目は外壁ND-460にブラウンのケラバと帯板、デュアルブラウンの屋根を合わせた、温かみのある配色です。
小さな色見本と住宅全体に塗ったときでは、色の明るさや印象が異なって見えます。外壁だけで決めるのではなく、屋根、破風、軒天、帯板、雨樋、サッシとのバランスをシミュレーションで比較することで、完成後のイメージを共有しやすくなります。



現地調査で施工方法と仕上がりの土台を整えます
今回の調査では、外壁のひび割れと吸い込み、破風板の塗膜剥離、金属部のさび、屋根と雨樋の苔、足場まわりの条件を確認しました。現地調査で劣化状態を細かく把握することが、必要な補修を見落とさず、外壁塗装と屋根カバー工法を長持ちさせる第一歩になります。
次回の第2編では、足場の設置から既存屋根の確認、防水紙を施工するまでの工程をご紹介します。
